失敗例から学ぶ二世帯住宅(1)プロローグ

更新】

二世帯住宅を建て同居を始めてからの失敗でよく聞くのは、嫁姑問題をはじめとした人間関係の問題です。

「同居する前は良好な嫁姑関係だったから同居してもうまくいく、と思っていたのに・・・」
「片づけられない、週に1度しか掃除をしない嫁にイライラする」
「子どものことで金は出さないくせに口を出すのがうっとうしい」

などなど。嫁姑のあいだではなかなか本音が言いづらいこともあり、お互いにストレスをためこみ、旦那さまに愚痴ってみても間に入ってどっちつかず・・・果ては家庭崩壊、なんてことも耳にします。

二世帯住宅で嫁姑など人間関係の問題を起こさせないコツや二世帯住宅での失敗事例から、うまくいく二世帯住宅を考えていきましょう

失敗例から学ぶ二世帯住宅

(1)プロローグ
二世帯住宅を考えたらまず最初にやることは?
(2)間取り
うまくいく二世帯住宅の間取りはどうやって決めていくの?
(3)音の問題
同居を始めると一番気になるのは音!
(4)建築基準法・水道メーター
建て替えをすることにしたら今の家より狭くなるって本当?
(5)相続・贈与
相続税や贈与税、どういう場合に払う必要があるの?
(6)お金のこと
二世帯住宅にするときの費用負担や住宅ローンのことを教えて!
(7)二世帯住宅が始まった
いざ二世帯同居が始まってみたら、あんなことやこんなことも・・・

登場人物

同居父郎さん:優しいおじいちゃん
同居遊子さん:社交的な元気なおばあちゃん
同居史太郎さん:優柔不断なパパ(父郎さんと遊子さんの長男)
同居音無子さん:おとなしいママ(史太郎さんの奥さま)
同居太郎くん:史太郎さんと音無子さんの息子

史太郎さん家族とご両親が二世帯住宅での同居を考え始めたところから物語が始まります。

プロローグ

失敗例から学ぶ二世帯住宅(1)プロローグ

同居史太郎さんと音無子さん、5歳になる男の子・太郎くんの3人家族。そろそろ小学校のことを考えることにしました。これまでずっとマイホームが欲しい、と思っていたのですが、このご時世、お金のことを考えるとなかなか踏み切れませんでした。

史太郎さんのご両親・父郎さんと遊子さんは40年前に自宅を建てています。史太郎さんの住んでいる賃貸アパートから車で30分くらいの場所なのですが、その自宅があるエリアは利便性が高いうえに学区もよいところです。

音無子さんと遊子さんはふたりで一緒にランチに行ったり、ごはんを作ったり、嫁姑関係は良好でとても仲良しです。

史太郎さん

同居って嫁姑問題とか大変そう、ってよく聞くけど、うちは嫁姑が仲良しだし問題なさそうだし、実家の土地がいい場所にあるからお父さんとお母さんに同居の相談をしてみようよ!

音無子さん

え!?...確かにそれもいいけど...ま、でも相談してみるだけでもいいかもしれないね。

史太郎さん

父さんも母さんも歳をとると僕が面倒を見ることになるわけだし、実家も築40年にもなるし、ここを建替えて僕たちと同居をしない?

父郎さん

それはいいな!でもそう言って全額父さんにお金を出さそうとしてもダメだぞ。ちゃんとお前も住宅ローンを組んで負担するのであれば考えてもいいな。

遊子さん

孫の太郎と毎日会えるし、音無子さんも仕事に行っているから家事も手伝ってあげられるしいいわねー。

トントン拍子で話はすすみ、住宅メーカーと相談しました。土地がそれほど広いわけではないのでキッチンやお風呂、玄関を2つずつ世帯ごとに作る間取りにすると一部屋がかなり小さくなってしまいます。

遊子さん

史太郎も音無子さんも仕事で遅いんだからあたしがごはんは作ってあげるし、お風呂も2つあると水道代も光熱費も倍かかるわけだし、玄関も2ついらないんじゃない?

史太郎さん

確かにそうだなぁ・・・お父さんもそれでいいよねー?どう思う?音無子。

音無子さん

(え?ここで聞く?お義父さん、お義母さんの前で「絶対いや!」って言えないでしょ!)うーん。食事や寝る時間、お風呂の時間とかの生活時間が違うけど大丈夫かしら?

遊子さん

そんなの大丈夫よ~♪生活時間の違いなんて慣れたら気にならないわ。それにお掃除も楽でしょー!ねっ♪

賃貸アパートに戻ってから、史太郎さんと音無子さんは夫婦で話し合いました。

音無子さん

玄関は一緒でも仕方ないけど、お風呂とキッチンはあたしたちだけのものが必要じゃない?いろいろ気になるし。

史太郎さん

そうかなぁ・・・音無子がそうしたいならそうがいいかもなぁ・・・うーん。でもおふくろも要らないって言ってるしなぁ・・・

そしてなんとなく話は進み、住宅メーカーといよいよ最終詰めの段階まで来てしまいました。

ここですでに二世帯住宅における失敗が!

さて、ここまで読んでみて気になった点はありますか?お気づきになったあなたは同居に失敗しないかもしれません!

二世帯同居がうまくいくポイント。それは、『まずとことん最初に話し合うこと!

何をどのように話し合えばよいのか?を上げておきますので参考にしてくださいね。

まず理解しておくこと

  • これから先の家族の年齢を念頭に置いておく
  • 親世帯・子世帯の生活スタイル・生活時間を知っておく
  • 案が通るかどうかは別として自分の希望はそれぞれ必ず伝える

話し合いがまとまらないときは?

  • 話し合いの場にはできるだけ必ず全員参加する
  • 家族で意見がまとまらない、言いづらいことが多いので、優秀な住宅営業マンに間に入ってもらって個別に話を聞いてもらう

話し合っておくこと

  • どの部分のお金を誰が出すのか?暮らし始めてからのお金も(税金・光熱費・日用品・食費なども)
  • お互いの家庭に干渉しないことがうまくいくことが多いので、特に干渉されたくないことややってほしくないことは言いづらくても伝えておく(子どもの教育など子育てのことや友人を呼ぶルールなど)
  • 同居をするにあたって「これはやってくれて当然」ということはない。同居することでやってほしいことは事前に伝えておく
  • お互いの居住エリアに入るときのルール
  • 同居が始まると一番気になるのが音。遮音床などにどこまでお金をかけるか?また水廻りなどお互い注意できるところはルール決めを
  • あまり細かいルールを決めるとケンカの元になりかねないが、大まかなルール決めは大切

最初に話し合ったからといって二世帯同居を始めてから実現されないかもしれません。自分の意見が通らないこともあるでしょう。でも最初に話しておかないと「いまさら言われても・・・」と言われかねません。

話しづらいこともあると思いますが、建てたあとで揉めると取り返しがつかないことになってしまいますので、家の契約をする前にとことん話し合いましょう。

二世帯住宅の相談受付中

家づくりコンサルティング問合せ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加