失敗例から学ぶ二世帯住宅(3)音の問題

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間取りの要望を伝えて住宅営業マンからの提案を待っている同居さん一家ですが、遊子さんと音無子さんにはそれぞれ気になることがある様子です。

遊子さん

階段の昇り降りが将来歳をとると大変だし、当たり前のように親世帯は1階、子世帯は上の階で、って間取りを決めちゃったけど大丈夫かしら?同居をして一番問題になるのが生活音、ってよく聞くし。

父郎さん

生活音が気になる、って言っても家族なんだから気にすることないんじゃないの?洗濯とか水廻りを夜中にガンガン使うのをやめてもらえば気にならないよ。生活音が気になる、っていうのは他人だと思っているからじゃないのか?

遊子さん

うーん。太郎も男の子だから騒いでうるさい、ってこともあるだろうし...。やっぱり音のことが気になるから住宅営業マンに言ってみるわ!

ちょうどそのころ、史太郎さん、音無子さんも同じような会話をしていました。

音無子さん

二世帯同居が始まったら音に気を遣わないといけないからしんどくなるだろうなぁ...「洗濯機が回る音がうるさい」とか「夜中に歩く足音が気になる」とか「ドアをバタンって閉めないで」とか「太郎を走りまわらせないで」とか言われそう...

史太郎さん

家族なんだし気にしなくていいんじゃないの?ま、水廻りくらいは気にしたほうがいいかもしれないけど。

音無子さん

あなたは自分の親だからそう思うだろうけど、嫁の立場としては気になるわよ(`Д´) 話をしている声も下の階で聞かれているんじゃないか?って小声で会話したりとかしんどくなりそう。それに内階段で1階とつながっているわけだから、お義父さんたちの扉の開け閉めの音とかも全部聞こえるわけでしょう。

史太郎さん

うーん。そんなに気になるなら、防音対策とか遮音対策とかどうしたらいいのか、住宅営業マンに聞いてみよう。

二世帯同居で気になる音の問題

いざ具体的に間取りについて考え始めると親世帯・子世帯ともに音の問題が気になり始めました。そこで住宅営業マンに相談をすることにしました。

住宅営業マン

同居での音の問題。おっしゃるとおり一番気になる、というご家庭が多いです。音の配慮でもっとも大切なのは間取りです。前回考えてもらった間取りを見てみましょう。

二世帯住宅の間取り

住宅営業マン

もっとも気になる水廻りは基本的には1階・2階ともに同じ場所に設置するように考えています。ですので、息子さんが夜お風呂に入っていても寝室にいるお父さんたちには音はさほど気にならないと思います。
また、お父さま、お母さまの1階の寝室から玄関は離れていますので、夜遅く息子さんたちが帰ってこられても音がすごく気になる、ということはないと思います。
そして、2階のダイニングやリビングがお父さまお母さまの寝室の上にあると、椅子を動かす音や歩く音が気になってしまいますね。でも、これも考慮した間取りです。
ちなみに間取りでの音の配慮のポイントは下のようになります。

音に配慮した間取りのポイント

  • 音が気になる水廻りはできるだけ上下階で同じ位置に。
  • 人の出入りがある玄関や階段は1階の寝室から離しておく。
  • リビングダイニングは家族が集まる場所なので歩く音、テレビの音、話す声など響きやすい。下の寝室の真上にしない。
  • 音だけでなく、お互いの家庭のにおいも気になるもの。においにも配慮した間取りを考えておく。

間取り以外で生活音への対応は?

遊子さん

なるほどねー。とは言っても音って真下に響くだけじゃないわよね?斜めにも上にも響くだろうし。それって家自体に何か防音対策をやっておくほうがいいのかしら?

史太郎さん

太郎が男の子だから走り回るからなぁ・・・1階と2階の間は遮音性の高い床にしたほうがよさそうだな。

住宅営業マン

そうですね。すべての場所を遮音性の高い床材にする必要はないですが、2階のLDK、和室の部分の床は遮音性の高い床材で見積もりましょう。あとは水廻りの排水管も遮音シートを貼ることで音が気にならなくなりますね。

音無子さん

音のことしか考えていなかったんですが、さっきポイントでおっしゃっていた「におい」ってそんなに気になるものなんですか?

住宅営業マン

そうですね。これは人によるんですが...お魚を焼いたり揚げ物をしたりした後のにおいが気になったり、またお互いの家の芳香剤が気になったりする方もいらっしゃいます。

父郎さん

なるほどなぁ...においかぁ...2階の階段上がったところにドアをつけてもいいんじゃないか?冷暖房をつけたときにも節約になるし、音や声も聞こえにくくなっていいかもしれないな。

住宅営業マン

そうですね。そういうのもひとつの方法です。音やにおいにも配慮した間取りを考えるようにしましょう。遮音性の高い床材を使ったり間取りに気をつけたりしても完全に音が聞こえなくなるわけではありません。生活音はどうしても聞こえてしまうものです。だからお互い思いやりの心を持って、早朝や深夜、音には気をつけるようにしないといけませんね。

二世帯住宅の音の問題を解決するポイント

  • 音に配慮した間取りを考える
  • できるだけ水廻りは上下階で場所を合わせる
  • 音が気になりそうな場所と寝室は離しておく
  • 必要と思われる場所には遮音性の高い床や遮音・防音シートなどで対処する

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失敗例から学ぶ二世帯住宅

(1)プロローグ
二世帯住宅を考えたらまず最初にやることは?
(2)間取り
うまくいく二世帯住宅の間取りはどうやって決めていくの?
(3)音の問題
同居を始めると一番気になるのは音!
(4)建築基準法・水道メーター
建て替えをすることにしたら今の家より狭くなるって本当?
(5)相続・贈与
相続税や贈与税、どういう場合に払う必要があるの?
(6)お金のこと
二世帯住宅にするときの費用負担や住宅ローンのことを教えて!
(7)二世帯住宅が始まった
いざ二世帯同居が始まってみたら、あんなことやこんなことも・・・
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