失敗例から学ぶ二世帯住宅(4)建築基準法・水道メーター

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間取り音の問題の要望を伝えて住宅営業マンと打ち合わせ中の同居さん一家。

住宅営業マン

土地に配置するとこんな感じです。お隣さんの室外機がお父さま・お母さまのお部屋と隣接していますので窓の位置を少しずらしています。また、キッチンの換気扇が裏のお宅のリビングの大きな窓に向かないように考えています。同様にお隣のキッチン換気扇から出たにおいが直接入らないよう、窓の位置も少しずらしています。

史太郎さん

なるほど~。そんなことも考えてくれているんだ。せっかく仲良しのお隣さんたちと家を建替えたことでもめるのは困るよな。

父郎さん

あれ?なんか今の家と比べると建物の広さは変わらないのに庭が狭くないか?

土地が狭くなった!セットバックって何?

住宅営業マン

それについて詳しく説明しますね。
同居さんの家の前の道路の幅が4m未満なので2mセットバックさせないといけないというルールがあるんです。だからその分土地が狭くなってしまうんです。

2項道路・セットバックとは

2項道路セットバック

建築基準法第42条において、道路は幅員4m以上であることが要求され、建築物の敷地は道路に2m以上接していなければならない接道義務があります。

都市計画区域および準都市計画区域内にある、幅4m未満の道路でも、特定行政庁の指定したものを建築基準法上の道路とみなすことがあります。これを、『みなし道路』や『2項道路(42条2項道路)』と呼ばれています。

幅が足りない場合は道路の中心線から2mの地点まで敷地を後退させる(これをセットバックといいます)必要があり、セットバックさせることで建築物を建てることが可能になります。


今の家の建替を行うときにセットバックにより「今の家よりも土地が狭くなった」ということがあります。

しかし、道幅が広くなることにより、消防車などの救急車両が通ることができるようになり防災面でのメリットも大きく、また沿道の通風や採光の改善も見込めます。セットバックはマイナス面ばかりではありません。

また、セットバック以外にも、日照や通風を守るための斜線制限『道路斜線』、『北側斜線』など、地域や土地によって適用される法制限が異なります。

父郎さん

なるほど~。住宅営業マンはうちの土地をいろいろちゃんと調べてこのプランを持ってきてくれているんだな。ふむふむ。

二世帯にするなら水道メーターの口径を変えたほうがいい?

住宅営業マン

ところで光熱費・水道代などは二世帯でどのように毎月のお支払をやっていく予定か決められていますか?

音無子さん

まだそこまで具体的に話し合っていないですねー。

遊子さん

そうねー。どうする?

史太郎さん

うちのほうが使う量が多いと思うし、それぞれの世帯で使用明細がわかってそれぞれの世帯で支払いができるようがいいんじゃない?

遊子さん

そうねぇ~。じゃあ、玄関とか階段とかの共有部分の電気代はうちが持ってあげるわ。そんなことってできるのかしら?

住宅営業マン

メーターを分けることでそれぞれの支払いにすることはできますよ。でも、2世帯それぞれに基本料金を取られてしまうことになるから毎月の支払いを考えるともったいないかもしれないですね。

父郎さん

俺たち親が亡くなったら下の階をリフォームして誰かに貸すことを考えるんだったら最初から分けておいたほうがいいんじゃないか?ほら、「賃貸併用住宅」って、自宅の建物の一部を賃貸住宅として他人に貸して住宅ローンの返済に賃料をまわせる、ってよく聞くじゃないか。

史太郎さん

そんな先のことはまったく考えてないよ、死んだ後なんて。もしそうなったときには、リフォームをするなら合わせてメーターを増設する工事もすればいいんじゃないの?

遊子さん

そうよねー。いいんじゃない。とりあえずは支払いは2世帯で一本にして、光熱費・水道代は割り勘にしましょうよ。

住宅営業マン

分かりました。ただ水道メーターの口径だけは太くしておきましょうね。水道を使用する蛇口の数が二世帯だと増えますので。

水道メーターの口径とは

水道メーターの口径は13mm、20mm、といくつかのサイズがあり、口径によって取付可能な蛇口の数も決まってきます。建替で2世帯住宅にする場合には水道を使用する蛇口の数が増えることが多いです。水道メーターの口径を見直すことをお忘れなく。水道メーターの口径サイズによって水道料金の基本料金が変わります。

また、電気容量も合わせて2世帯住宅のボリュームを考えておきましょう。

二世帯住宅の建築基準法/水道メーターのポイント

  • 建替えの場合にはセットバックや法規制により土地が狭くなることがある
  • 光熱費・水道代の支払いの分け方を決めておく
  • 建替えの場合には水道メーターの口径、電気容量を見直す必要あり
  • 自分たちの土地の状況をちゃんと調べて適切なアドバイスをくれる住宅営業マンを選ぶ!

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失敗例から学ぶ二世帯住宅

(1)プロローグ
二世帯住宅を考えたらまず最初にやることは?
(2)間取り
うまくいく二世帯住宅の間取りはどうやって決めていくの?
(3)音の問題
同居を始めると一番気になるのは音!
(4)建築基準法・水道メーター
建て替えをすることにしたら今の家より狭くなるって本当?
(5)相続・贈与
相続税や贈与税、どういう場合に払う必要があるの?
(6)お金のこと
二世帯住宅にするときの費用負担や住宅ローンのことを教えて!
(7)二世帯住宅が始まった
いざ二世帯同居が始まってみたら、あんなことやこんなことも・・・
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